伝説孵卵タマゴゲラ
アバロン島の西側に広がる原生林を調査していると突如開けた広い空間に出た。そしてそこには巨大なタマゴが無数に並んでいた。 私が唖然としていると3本足の奇妙な鳥が現れ、その卵の上に乗っかり包み込むようにして一体化しそのまま森の奥に消え去っていった。しばらくするとまた別の鳥が現れタマゴを抱えて行った。 「あの鳥はああして所構わずタマゴを暖めて行くんです」とボンガが言った。よく見ればタマゴの色も大きさも様々で同じ種のタマゴではないようだ。もしかしたらこの島の怪獣の大半は彼らの手当たりしだいタマゴを暖める習性によって生まれて来るのかも知れない。私はこの奇妙な鳥の怪獣を重要な今後の調査対象としてタマゴゲラと名付けた。