その山はとても昔から有りました。 大人達はあれはゴミの山だと言うのです。 けれど少年にはそれは宇宙船に見えるのです。 そうまだ建築中の宇宙船に。
山奥に有る捨て場で夜毎それは行われているそうです。 風の強い夜その熱狂が低いうなりとなって僕の村までやってきます。 僕はその音を聞くとたまらなく寂しくなるのです。